カーテンの価格はカーテン生地自体の価格と使用するカーテン生地の量により決まります。
こちらは縫製の仕組みを解説するちょっとマニアックなページです。より深くオーダーカーテンについて知ってカーテン選びの参考にしてください。
※各商品ページに価格表をご提示しております。
【ヒダ倍数とは?】
カーテンを購入する際に1.5倍ヒダとか2倍ヒダという言葉を必ず耳にすると思います。この数字をヒダ倍数といいます。
1.5倍ヒダとは、例えば注文幅1mのカーテンをつくるのに幅1.5m以上生地を使用しているということであり、2倍ヒダとは注文幅1mのカーテンをつくるのに幅2m以上生地を使用しているということです。
ヒダ山の形状は一般的に1.5倍ヒダの場合は2つ山、2倍ヒダの場合は3つ山というつまみ方をします。
1.5倍ヒダの方が使用する生地の量が少ないため、2倍ヒダより価格を抑えることができます。
ナチュリッシュでは、しっかりとしたウェーブ感のある2倍ヒダを標準の縫製仕様としています。王道のカーテンスタイルです。
【ヒダが無いカーテン?フラットカーテンとは?】
ヒダ山を作らず1枚布のようなカーテンをフラットカーテンと言います。2倍ヒダよりも使用する生地が少ないため、価格が安くなります。見た目はヒダ山を作らない分ウェーブ感がなくシンプルな印象です。間仕切りとして使用する場合や、大柄のデザインが映える生地の場合などに選ばれることが多いです。豪華な仕上がりにするよりも、スッキリとナチュラルな仕上がりが良いという場合はおすすめです。
【巾使いとは?】
巾使いとはカーテンの価格に大きく関わる数字です。これをご説明するにはカーテンの縫製の仕方にも触れるため、例を交えながらわかり易くお伝えします。
カーテン生地の幅は一般的に1m〜1.5mです。
カーテンを縫製する際、まず注文幅に合わせてカーテン生地を何枚か継ぎ合わせた状態にします。そのうえで、上記でご説明したようにヒダ山を作りウェーブを出します。
例えば、巾1.5mのカーテン生地を使って、注文幅2m 2倍ヒダのカーテンを作る場合でご説明します。
注文幅2m、2倍ヒダでカーテンを縫製する際、使用する生地幅は2m×2倍=4m以上になります。
生地巾1.5mのカーテンの場合は最低でも3巾を継ぎ合わせてからヒダ山を作ることになります。この際継ぎ合わせる枚数=巾使いとなります。3枚の場合は「3巾使い」、2枚の場合は「2巾使い」といいます。
カーテンの注文幅が大きくなるほど継ぎ合わせる枚数が多くなります。
【巾継ぎをしないカーテン?】
【縦使い】
一般的にカーテンの縫製は生地を縦方向に使い〔縦使い〕カーテンの高さに合わせて生地を裁断し、 カーテンの横幅サイズになるまで、生地を継ぎ合わせて作ります。
したがって、縦巾使いの生地は、2巾以上使用時は巾継ぎ(2枚を縫い合わせ)が生じます。
巾継ぎが生じますが、横幅・高さ共にどんなに大きなカーテンも作ることができます。
【横使い】
一方で、一部のレースカーテンで生地を横方向に使える〔横使い〕広幅なタイプがあります。
カーテンの横幅の長さに合わせて裁断します。したがって、巾継ぎ(縫い目)のない綺麗な仕上がりになります。
レースカーテンの場合、透かした時に巾継ぎの縫い目が目立ってしまい刺繍を施した商品や、柄・風合いによっては多少ひきつってしまうこともあります。その懸念を払拭できるのが横使いのカーテンなのです。
幅と高さにより価格が変わっていく縦使いと違い、横使いカーテンは高さの違いでは価格が変わりません。